202609/09

ホームページ制作の費用相場【福岡・中小企業向け】

「ホームページを作りたいが、いくらかかるのか見当もつかない」
福岡の中小企業の経営者の方から、最初にいただく質問はほぼこれです。

先に結論から──。
福岡の中小企業のコーポレートサイトなら、30万円〜200万円が中心。
金額の差を生んでいるのは、ページ数でもデザインの派手さでもなく「設計にかける時間」です。

この記事では、価格帯ごとに何が含まれて何が含まれないのか、内訳の何にお金がかかっているのか、公開後に毎年いくら必要になるのかを書きます。
相場を知りたいだけの方も、これを読めば自社の予算の目安が立てられるはずです。

1. 結論:価格帯別の早見表

まず全体像です。
以下は福岡エリアの中小企業向けコーポレートサイトの、一般的な価格帯です。

価格帯 タイプ 主な内容 向いている会社
〜30万円 テンプレート型 5〜8ページ/既存テンプレートの調整/写真・原稿は支給/設計工程なし まず名刺代わりの一枚が必要な会社
50〜100万円 セミオーダー型 10〜15ページ/オリジナルデザイン/原稿サポート/撮影あり/簡易な設計工程 採用や信頼獲得を目的にする会社
150万円〜 フルオーダー型 20ページ以上/戦略設計から実施/取材・撮影/システム連携 集客を事業の柱にしたい会社

この3つの差は、そのまま「どこまで一緒に考えるか」の差です。
30万円のプランは「決まっているものを形にする」費用。
150万円のプランには「何を載せるべきかを一緒に決める」費用が含まれている、と考えてください。

2. 【価格帯別】何が含まれ、何が含まれないか

相場表だけ見て発注すると、ほぼ確実に「これは別料金です」に遭遇します。
含まれないものまで書きます。

〜30万円のプランに含まれないもの

  • 原稿の作成——文章はご自身で用意していただきます。ここが一番の落とし穴で、原稿が書けずに数ヶ月止まる案件が非常に多い
  • 写真撮影——お手持ちの写真か、フリー素材を使用
  • 戦略設計——「誰に何を伝えるか」の整理は行いません

逆に言えば、原稿と写真が既にあり、掲載内容も自社で決められる会社なら、この価格帯で十分に機能するサイトが作れます。
予算が限られているなら、無理に上の価格帯を選ぶ必要はありません。

50〜100万円のプランに含まれるもの

  • ヒアリングをもとにしたページ構成の設計
  • オリジナルデザイン(テンプレートではない)
  • 原稿のたたき台作成・リライト
  • 写真撮影(社屋・スタッフ・商品など)
  • スマートフォン最適化、基本的なSEO設定

中小企業の方が最も選ばれるのがこの帯です。
「原稿が書けない」「載せる写真がない」という状態から始められるのが、下の価格帯との決定的な違いです。

150万円以上のプランに含まれるもの

  • 競合調査を含む戦略設計、企業の強みやPRポイントの棚卸し
  • 取材ベースのコンテンツ制作(インタビュー、事例記事など)
  • 予約システム・決済システムなどとの連携
  • CI(コーポレートアイデンティティ)の確立を含むブランディング設計

「サイトを作る」というより「Web経由の集客の仕組みを作る」費用です。
問い合わせを事業の柱にする覚悟がない場合、この価格帯は過剰投資になります。

3. 費用の内訳——何にお金がかかっているのか

「デザイン代でしょ?」と思われがちですが、実際の配分は違います。
一般的な案件では、おおよそ次の比率になります。

工程 割合の目安 やっていること
設計・ディレクション 約25% ヒアリング、構成設計、進行管理、社内調整のサポート
デザイン 約30% 全ページのデザイン制作、修正対応
実装(コーディング・WordPress構築) 約30% HTML/CSS、WordPress化、スマホ対応、動作確認
原稿・撮影 約10% 文章作成、写真撮影
公開作業・初期設定 約5% サーバー設定、SSL、解析ツール設置、検索エンジン登録

注目していただきたいのは「設計・ディレクション」が4分の1を占めている点です。
見積書では「ディレクション費」という名前で出てくることが多く、「これは何の料金だ」と疑問に思われる項目の代表格でもあります。

実態は、打ち合わせ、構成案の作成、原稿の催促、社内の意見の取りまとめ、修正指示の整理といった人が動いている時間です。
ここを削った見積もりは安く見えますが、その分の作業は発注側に返ってきます。

4. ページ数・機能別の追加費用

基本プランに加えて発生しやすい費用です。
金額は制作会社によって幅がありますので、あくまで一般的な目安としてご覧ください。

項目 費用の目安 備考
ページ追加(1ページ) 3〜8万円 内容量による
お問い合わせフォーム 3〜10万円 項目数、自動返信、条件分岐の有無による
ブログ・お知らせ機能 5〜15万円 一覧・詳細・カテゴリ設計を含む
採用専用ページ 15〜40万円 社員インタビュー、募集要項、エントリーフォーム
予約システム・決済システム連携 10〜50万円 外部サービス利用か独自開発かで大きく変動
多言語対応(1言語) 20〜50万円 翻訳費を含むか否かで変動
写真撮影 5〜10万円 カメラマン費用込み

たとえば「10ページ+問い合わせフォーム+お知らせ機能+撮影」であれば、セミオーダー型の基本プランに収まる範囲です。
採用ページや予約システムが必要になった時点で、100万円台に入るとお考えください。

なお当社の場合、新着記事・ブログ機能・お問い合わせフォームは最も安いプランにも標準で含まれています(各1つまで)。
別途費用が発生するのは写真撮影で、55,000円(税込)です。
フルオリジナルプラン以上では、撮影もライティングもお見積もりに含まれます。

5. 見落としがちな年間維持費

制作費だけで予算を組んでしまい、公開後に「毎年これだけかかるのか」と驚かれるケースが後を絶ちません。
ホームページは作って終わりではなく、維持にお金がかかり続ける設備です。

項目 年額の目安 省略できるか
レンタルサーバー 1.2〜3万円 不可
独自ドメイン 1,500〜5,000円 不可
SSL証明書 0〜3万円 不可(無料のもので足りる場合が多い)
保守管理 3.6〜12万円 自社対応なら省略可。ただし推奨しません

合計すると、最低でも年間2〜4万円。
保守を委託する場合は年間6〜15万円程度
が目安です。

参考までに、当社の管理費は月額3,300円(税込/年額39,600円)です。
この中にサーバー管理・ドメイン管理・無料SSLが含まれるため、上の表の項目を個別に契約していただく必要はありません。
自社で管理される場合は0円で、管理費なしでの運用も選べます。

特に保守管理は軽く見られがちですが、WordPressは更新を止めると脆弱性を突かれます。
放置されたサイトが改ざんされ、Googleに「危険なサイト」と警告表示されるケースは実際にあります。
自社で毎月更新作業ができないのであれば、委託を前提に予算を組んでください。

なお、この表に「コンテンツ更新代行費」を入れていないのには理由があります。
お知らせやブログの更新は、本来クライアント様ご自身でできるべきものだからです。
更新のたびに制作会社への依頼と費用が発生する作りになっていると、結局サイトは更新されなくなります。
当社が自社更新できる仕組みにこだわっているのは、そのためです。

6. 相場より安い見積もりで実際に起きること

「他社は15万円と言っている」というご相談も受けます。
安いこと自体が悪いわけではありません。
ただ、金額の裏側で何が起きているかは知っておいてください。

ケース1:「初期費用0円」で、総額が高くついた

初期費用をかけずに月額だけで持てる、という契約形態があります。
一見すると負担が軽く見えますが、契約期間が5年程度に設定され、中途解約ができないものが少なくありません。

仮に月額15,000円で5年契約なら、総額は90万円です。
同じ内容のサイトを一括で作った場合の金額を、上回ることがあります。
しかも契約期間中は、サイトが古くなっても作り直せません。

月額表示の見積もりを受け取ったら、「契約期間」と「中途解約の条件」、そして「総額」を必ず確認してください。
月額だけを見て判断すると、金額の実態がわからなくなります。

ケース2:修正が1回ごとに有料だった

ここは正直に書きます。
公開後の修正が有料であること自体は、当社を含めて一般的です。
制作会社が動く以上、そこには人件費が発生します。

問題になるのは、単価と、事前に説明があるかどうかです。
当社の場合、納品後1ヶ月以内の修正は無料
それ以降も、電話番号を1箇所差し替える程度の作業であれば2,500円程度で対応しています。
一方で、同じ内容に数万円が請求される、あるいは金額が事前に開示されていないという話は実際に耳にします。

契約前に「公開後の軽微な修正はいくらか」を必ず確認してください。
この一言で防げるトラブルです。

ケース3:制作会社と連絡が取れなくなった

サーバーもドメインも制作会社名義で契約されていて、いざ移管しようとしてもデータを引き継げないパターンです。
これは金額の大小に関係なく起こります。

この場合、ドメインとサーバーを新しく取得して作り直すという方法はあります。
ただし、それまで積み上げてきたドメインの評価はゼロに戻ります。
何年も運用してきたサイトほど、この損失は大きくなります。

当社でこうしたご相談をお受けした場合も、まずは既存のドメインを引き継ぐ方向で進めます。
どうしても移管できないときに限って、お客様にご判断いただいたうえで新規取得という選択になります。
できることなら、避けたい判断です。

サーバーとドメインは、必ず自社名義で契約してください。
これだけで、最悪の事態は避けられます。

7. 予算が限られている場合、どこに配分すべきか

「30万円しか出せない」という場合、何を諦めるべきか。
当社の答えは明確です。

削るべきは「ページ数」と「デザインの凝り方」。
削ってはいけないのは「原稿」と「写真」です。

理由は、閲覧する側の判断基準がそこにあるからです。
動きの少ないシンプルなデザインでも、事業内容が明確に書かれ、社屋やスタッフの写真がきちんと載っているサイトは信頼されます。
逆に、デザインは立派でも文章がテンプレートのままで、写真がすべてフリー素材のサイトは、見る人に伝わります。

予算配分の優先順位は次の通りです。

  1. 掲載する内容(何を伝えるか)の整理
  2. 写真——最低でも社屋・代表・スタッフの3点は実写で
  3. スマートフォンでの見やすさ
  4. ページ数
  5. デザインの独自性・アニメーション

なお、ページ数が5ページ以下で、更新を自社で完結させたいという場合は、WixやペライチなどのCMSで自作する選択も十分にありえます。
制作会社に依頼する意味があるのは、原稿や設計を任せたい場合と、公開後に運用のパートナーが必要な場合です。

8. 補助金を使った場合の実質負担

※以下は2026年9月時点の情報です。制度は毎年変わるため、申請前に必ず最新の公募要領をご確認ください。

ホームページ制作に使える補助金として、まず名前が挙がるのが次の2つです。
ただし、それぞれ位置づけが大きく異なります。

小規模事業者持続化補助金——ホームページ制作にはこちらが現実的

販路開拓の取り組みを支援する制度です。
一般型 通常枠の補助上限は50万円、補助率は3分の2(赤字事業者は4分の3)。
インボイス特例で50万円、賃金引上げ特例で150万円が上乗せされ、両方に該当する場合は最大250万円になります。

ただし、ホームページ制作費が該当する「ウェブサイト関連費」には上限30万円(税込)という制限があり、さらにウェブサイト関連費だけでの単独申請はできません。
チラシ制作や展示会出展、設備導入などと組み合わせた販路開拓計画として申請する必要があります。

つまり、ホームページ制作費として実際に戻ってくるのは最大30万円と考えておくのが現実的です。
80万円のサイトなら実質50万円、という計算になります。

申請にはGビズIDプライムと、商工会・商工会議所が発行する事業支援計画書(様式4)が必要です。
様式4は申請締切より前に発行締切が設定されているため、逆算して早めに商工会・商工会議所へ相談してください。
締切後は理由を問わず発行されません。

デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)——HP制作単体は対象外

2026年度から「IT導入補助金」は「デジタル化・AI導入補助金」に名称変更され、AI活用や業務プロセス改善への支援に軸足が移りました。

ここで誤解が多いのですが、デザイン・制作費としてのホームページ制作は、原則として対象外です。
補助対象になるのはソフトウェア購入費やクラウド利用料など、登録されたITツールの部分です。
予約システムや顧客管理システムを導入し、その一部としてサイトを構築するような場合に限って検討の余地がある、という位置づけになります。

また2026年度からは、申請時に翌事業年度以降3年間の事業計画の策定が必須となり、事業実績報告も義務化されています。
要件を満たせない場合は補助金の返還を求められることがあります。

9. 当社の料金

ここまでの内容を踏まえた、ジャンプスの料金プランです。

スマートパックプラン フルオリジナルプラン プレミアムプラン
制作費 27.5万円(税込) 66万円〜(税込) 応相談
管理費(月額) 3,300円(税込)
サーバー・ドメイン・無料SSL込み
※自社管理で0円
3,300円(税込)
サーバー・ドメイン・無料SSL込み
※自社管理で0円
応相談
デザイン 弊社独自テンプレート オリジナル制作 オリジナル制作
ページ数 7ページ以下 打ち合わせにより決定 打ち合わせにより決定
ライティング 別途相談 見積もりに含む 見積もりに含む
写真撮影 55,000円(税込) 見積もりに含む 見積もりに含む
訪問取材 福岡県内
※他地域は応相談
全国対応
※交通費は応相談
全国対応
※交通費は応相談
制作期間 約7営業日 約2ヶ月 応相談
公開後の修正 納品後1ヶ月以内は無料(全プラン共通)
向いている方 初期費用を抑えたい方/名刺代わりに取り急ぎ必要な方/サブサイト・特設サイト 自社の強みを訴求したい方/他社と差別化したい方/集客・認知拡大/CIの確立 本格的にWEB戦略を実行したい方/サイトを育てたい方/高度な機能が必要な方

全プランで、月額3,300円(税込)の管理費にサーバー管理・ドメイン管理・無料SSLが含まれます。
メールアドレスの発行とスマートフォン対応も全プラン標準です。
新着記事、ブログ機能、お問い合わせフォームも、スマートパックプランに含まれています(各1つまで)。

スマートパックプランは、約7営業日で公開できます。
「安いと手を抜かれるのでは」と言われることがありますが、そうではありません。
プロのデザイナーが制作した自社テンプレートを使い、工数を減らす工夫をしているだけです。
デザイン性やクオリティを落としているわけではありません。

フルオリジナルプランは、サイトリニューアルの際に特にご利用が多く、中小企業のお客様に最も選ばれているプランです。
企業の強みやPRポイントの棚卸しから始め、ライティングと撮影まで含めて66万円(税込)からとなります。

各プランの詳しい仕様は料金プランのページでご確認いただけます。

10. よくあるご質問

一番安くていくらでできますか?

27.5万円(税込)からです。
この価格帯は、原稿と写真をご用意いただけることが前提になります。
スマートパックプランの料金で、7ページ以下・約7営業日での公開が可能です。
素材の準備からご依頼される場合は、ライティングと撮影を含むフルオリジナルプラン(66万円〜・税込)をおすすめしています。

見積もりは無料ですか?

無料です。
ヒアリングのうえ、内訳を明記した見積書をお出しします。
相見積もりでも構いません。

追加費用が発生するのはどんなときですか?

主に、契約後のページ追加、当初想定になかった機能の追加、デザイン確定後の大幅な方針変更の3つです。

制作期間はどれくらいかかりますか?

プランによって異なります。
テンプレートを使うスマートパックプランで約7営業日、オリジナル制作のフルオリジナルプランで約2ヶ月が目安です。
期間が延びる最大の要因は、原稿と写真素材の準備です。

公開後の更新は自分でできますか?

できます。
WordPressで構築しますので、トップページとフォームを除く下層ページは、お客様ご自身で編集していただけます。
お知らせやブログの投稿はもちろん、下層ページの文章や画像の差し替えも可能です。
納品時に操作説明を行い、マニュアルもお渡ししています。

他社で制作したサイトの引き継ぎはできますか?

可能です。
ただしサーバー・ドメインが前の制作会社名義になっている場合、移管に時間がかかることがあります。
まずは現状をお聞かせください。

まとめ

  • 福岡の中小企業のコーポレートサイトは30万〜200万円が中心。差を生むのは設計にかける時間
  • 制作費とは別に、年間2〜15万円の維持費が必要
  • 予算が限られるなら、削るのはページ数とデザイン。原稿と写真は削らない
  • 更新のたびに費用がかかる作りにしない。自社で更新できることが前提

相場は、わかった。
あとは御社の数字を入れるだけ──。

概算見積もりを依頼する