202409/30

今年もやってきたこの季節!AppleからiPhone 16シリーズが登場!ウェブデザインへの影響とは?

2024年9月20日(金)、Appleから待望のiPhone 16シリーズが正式に発売されました。
毎年発表されるiPhoneシリーズですが、私たちホームページ制作の現場において特に注目するのが新しいデバイスの表示領域と、それに対応するレスポンシブデザインの最適化です。

iPhone新機種とレスポンシブデザインの関係

iPhoneの新機種が登場するたびに、毎年恒例でウェブデザイナーや開発者が最初にチェックするのが新しいCSSピクセル数です。
iPhoneは、ディスプレイの解像度が年々進化し、画面サイズやピクセル密度が変わることで、これまで以上にレスポンシブ化の調整が求められます。

今回のiPhone 16シリーズも、「頼む!大幅な変更はやめてくれ」と祈るような気持ちで、当社のスタッフは解像度チェックを行いましたよ。

デバイスサイズとデバイスピクセルとCSSピクセルの違い

ここで、デバイスサイズとデバイスピクセル、CSSピクセルについて簡単に触れておきましょう。

  • デバイスサイズ:物理的なスクリーンのサイズ(インチ)。
  • デバイスピクセル:物理的なスクリーンの解像度(ピクセル数)。
  • CSSピクセル:ブラウザやデバイスがレンダリングする仮想ピクセル単位。通常は解像度やピクセル密度に影響を受け、物理的なピクセルとは一致しないことが多いです。

例えば、iPhoneの物理ピクセルは高解像度(Retinaディスプレイなど)の影響で多くなっている一方、ウェブのデザインや表示ではCSSピクセルが基準となります。

Android端末のdp(density-independent pixels)とは?

一方、Android端末ではdp(密度非依存ピクセル)が使われています。
これは、物理的な解像度や密度に依存しない仮想ピクセルの単位で、デバイスの画面密度が異なる場合でも、ユーザー体験が一貫するよう設計されています。

iPhoneのCSSピクセルとAndroidのdpは、異なるプラットフォームながら、画面のスケーリングや最適化に共通の目標を持っていると言えます。

iPhone 16シリーズのCSSピクセルは?

そして今回発売されたiPhone 16シリーズのCSSピクセルはこちら。

  • iPhone 16:393×852
  • iPhone 16 Plus:430×932
  • iPhone 16 Pro:402×874
  • iPhone 16 Pro Max:440×956

デバイスピクセルではiPhone 16 Pro Maxは1320×2868と歴代最高解像度を誇り、ピクセル密度の向上でより高精細な表示が可能となった様子。

レスポンシブ化のブレイクポイントがそろそろヤバい!?

ウェブ制作の現場では、長年にわたり480px幅がモバイルデバイス向けのブレイクポイントとして利用されてきました。
しかし、iPhoneシリーズを含む新しいデバイスが登場するにつれ、480pxに近づくCSSピクセルの幅が増えてきています。
今回登場したiPhone 16 Pro Maxはとうとう440px幅まで迫り、いよいよ480pxのブレイクポイントが目前に!

今後、そう遠くない将来にレスポンシブ化のブレイクポイントを見直す必要があるかもしれません。

スマホも結局ガラパゴス化してません?統一してくれたらいいのにね

CSSピクセル数の変化は、レスポンシブデザインやブレイクポイント設定に直接関わってきます。
今、一番怖いのは、折り畳み式のiPhoneの登場で正方形に近いアスペクト比でのモバイル表示まで考慮したレスポンシブ化を常に実装する必要性に迫られることでしょうか。
このようにWEBサイト制作の現場では最新のデバイスが発売されるたび戦々恐々としつつ、日々、最新のディスプレイサイズに迅速に対応したウェブデザインやフロントエンド開発を行っております。